そして、ワークショップでにぎわっている裏では、
読書会も開催していました。
1月の課題本は『夜は短し歩けよ乙女』(森見登美彦著 角川書店)でした。
大学生によく読まれている、、、という噂を聞き、今月の課題本にしました。
参加してくださったみなさんの感想はというと……
Sさん:今の大学生の風俗習慣を書きながらも、最後には純愛物語で終わる。
主人公の男性が可愛らしく、気の毒でもある。
この人の別の作品を読んで、ちょっと苦手だったけど、この作品を読んで
意外と面白くこの作者を再発見できた気がした。
Dさん:この本を読む前に『ロブロイエクの娘』(マウゴジャタ・ムシェロヴィチ 著 田村和子訳 未知谷)
を読んでいたので、「今の大学生ってこんなのが好きなんだ」と思った。
色んなことをよく知ってる作家だな~と思った。
Oさん:『ラ・タ・タ・タム』(ペーター・ニクル文 ビネッテ・シュレーダー絵 矢川澄子訳 岩波書店 )
の幻想的な雰囲気につながる作品。一つの世界観を作りあげている人だなぁと思った。
京都の雰囲気がよく出ていて、京都の街案内書のよう。
大正ロマン、鈴木清順の映画のような雰囲気だなぁと思った。
Mさん:この人の作品は、『恋文の技術』(ポプラ社)という本で初めて読んだ。
私も奈良の大学に通っていたので、京都にもよく行っていたので、
学生時代を思い出した。学生にウケるのは、”学生生活を楽しんで”というメッセージを
感じるからかなぁ。
Kさん:話が映像のように進んでいく作品だと思った。
本やお酒などいろんな知識が出てくるけど、読んでいて
「これって本当にあるのかな」と思わせて、読んだ後に調べたくなる読者の気持ちもよくわかる。
主人公の男の人は、オクテであるところはとっても草食男子的だけど、
あそこまで彼女を追う執念というところでは肉食系男子だと思った。
賛否両論が聞かれ、わいわいと楽しく本について語り合いました。
同じ本を読んでも、印象に残った箇所や感想がそれぞれ違うというのは面白く、
やっぱり読書会は楽しい!!と毎回感じます。そして、2月の課題本は
『ホビットの冒険』(J.R.R.トールキン作 瀬田貞二訳 岩波書店)です。
2/23(土)14:00~ 高知こどもの図書館2階 会議室で実施します。
読んだことがある人も、これから読む人も、読書会で読んだ感想を自由に話し合いましょう
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