開館15周年記念講演会を開催いたします。
「半音のない社会で -いま、子どもの本を考える」講師:清水真砂子さん高知こどもの図書館は、日本で初めてのNPO法人が設立・運営する図書館として開館し、
15周年を迎えることができました。
応援くださる皆様をはじめ、大勢の方と本の世界の豊かさを分かち合いたいと願い、
清水真砂子さんをお招きして、記念講演会を開催いたします。
清水真砂子さんは、2004年の開館5周年記念講演会でもお招きしました。
こどもの図書館にとって、節目として大切なときにお話を聞きたい、と考えるのが
清水さんなのです。
「読み、書き、考え、語り、行動する」清水さんの生き方、
「半音のない社会」とは、どういう社会なのか、
こどもの本を中心として、清水さんと一緒に子どもを取り巻く環境、大人の役割について考えましょう。
きっと心に響く講演会になると思います。
日 時 7月5日(土) 午後2時~4時
会 場 高知県立文学館ホール
参加費 1000円
定 員 100名
※当日資料等の準備のため、なるべく事前にお申し込みください。
◎協力:あるふぁの会
《清水真砂子さん 紹介》
1941年 現北朝鮮生まれ。静岡大学卒業後、高校教諭を経て青山学院女子短期大学専任教員。
2010年3月定年退職。現在、同大名誉教授。児童文学者、翻訳家。
主要著書・訳書
『子どもの本のまなざし』 JICC出版局 1992年(日本児童文学者協会 協会賞受賞)
『もうひとつの幸福─挫折と成長』 岩波書店 1994年
『幸福に驚く力』 かもがわ出版 2006年
『そして、ねずみ女房は星を見たー大人が読みたい子どもの本』 テン・ブックス 2006年
『青春の終わった日-ひとつの自伝』 洋泉社 2008年
『本の虫ではないのだけれど』 かもがわ出版 2010年
翻訳『ゲド戦記』全6巻 アーシュラ・K・ル=グウィン作 岩波書店 1976年~2004年
翻訳『めざめれば魔女』 マーガレット・マーヒー作 岩波書店 1989年 ほか多数
【お問い合わせ・お申込み】
NPO法人高知こどもの図書館
TEL 088-820-8250 FAX088-820-8251
[Mail] kodomo@mg.pikara.ne.jp
開館時間:10時~18時 休館日:火・木曜日 (高知市永国寺町6-16)
スポンサーサイト
講演のメモを見ながら、本当に素晴らしいお話しだったと思い返しています。
とてもわかりやすいのだけど、その言葉には深い意味が込められ、
立ち止まって考えねばならないことがたくさんありました。
「こどもの本を考える」という副題でしたが、よき文学が子どもに及ぼす影響を含め、現代社会の問題点、子どもの置かれている状況についてのたくさんの提言がありました。
こどもの本を多く読んでいない方にも、絶対おすすめの講演会でした。
保育現場での「ごめんね」「いいよ」の反乱。言う(言わせる)のは簡単だけど、双方にフラストレーションが残ってしまう。納得はしていない。大人がこどもの喧嘩に耐えられないから言わせている…etc、なるほどと唸りました。
児童文学と出会い、自分の外には他の世界があるということがわかってよかった、自分と同じ気持ちの人がいるということに救われた、
そんな体験もお話しくださいました。
そして最後、「平和を生きのびることとは?」の問いにこう答えられました。
「日常を努力して維持するということ」。
日常に何を見いだせるか-、知恵と努力が必要だと。
ほんとうに素晴らしいお話でした。これまで清水さんの訳された本はあれこれ読みましたが、ご自身がどういう方かほとんど知りませんでした。お話の中の「いま、ここしかない、と思わずに育った。ほかの世界があると思っていた」という言葉は、常時誰かとつながらなければ不安、つながれずクラスで孤立に悩む子どもたちにぜひ伝えたいです。「平和を生き延びることはむずかしい」も今実感していることです。清水さんがご紹介くださった本を読み、映画「チョコレートドーナツ」も見に行こうと思っています。高知にお住まいの方、当日古川館長からご紹介がありましたが、7月19日~8月8日高知あたご劇場で上映があります。
今日も、「清水さんのお話しはどうでしたか?」と来館者から聞かれ、まとまらないままですが自分の感じたことをお話ししました。その中で、また、清水さんの声が聞こえ、「日常を維持すること」について考えさせられました。常に考え続けること、難しいことですが今こそ大切なことだと思います。
清水真砂子さんの講演会ではありがとうございました。
こどもと本に関わる際の、核のようなものを求めての参加
でした。
「平和を生き抜くことは、戦争を生き抜くことより難しい。」
という言葉に深くうなずきました。
平和を生き抜くための「答え」を聞いて、今日は来てよかった!
と思いました。
本当にありがとうございまいした。
とてもわかりやすいのだけど、その言葉には深い意味が込められ、
立ち止まって考えねばならないことがたくさんありました。
「こどもの本を考える」という副題でしたが、よき文学が子どもに及ぼす影響を含め、現代社会の問題点、子どもの置かれている状況についてのたくさんの提言がありました。
こどもの本を多く読んでいない方にも、絶対おすすめの講演会でした。
保育現場での「ごめんね」「いいよ」の反乱。言う(言わせる)のは簡単だけど、双方にフラストレーションが残ってしまう。納得はしていない。大人がこどもの喧嘩に耐えられないから言わせている…etc、なるほどと唸りました。
児童文学と出会い、自分の外には他の世界があるということがわかってよかった、自分と同じ気持ちの人がいるということに救われた、
そんな体験もお話しくださいました。
そして最後、「平和を生きのびることとは?」の問いにこう答えられました。
「日常を努力して維持するということ」。
日常に何を見いだせるか-、知恵と努力が必要だと。